【ユルい社長の気になる話】

《脳細胞が『4週間』で新しいものと入れ替わる不思議》

人間の身体は新陳代謝を行っている。古くなった角質は垢となって皮膚から剥げ落ちる。骨も毎日古い骨から新しい骨へと生まれ変わっている。

見た目にはあまり変化が感じられなくても、身体のいたる所で代謝は進んでいる。

こうした新陳代謝が、実は脳の中でも行われている。もちろん古くなった脳細胞がポロポロと剥げ落ちる訳ではないが、細胞を構成する物質は一定の周期で新しいものに取り換えられているのである。

その周期とは『4週間』。意外なスピードではあるが、何故4週間周期になったかというと、そこにはタンパク質が関係している。

タンパク質は人の代謝に重要な役割を果たしており、タンパク質が十分な量を満たしていなければ満足に代謝が出来なくなる。

脳は、その重量の40%はタンパク質で、脳の代謝がうまく行われないと、人体は不調をきたし、イライラしたり記憶力が低下する。そこで2週間ごとに脳内の半分を新しいものに取り換え、4週間で一新しているのである。

人間の体内の細胞は、一説によると10の18乗という、とてつもない数になるという。これらの細胞は、脳細胞と同様に古くなると廃棄され、新しい細胞に引き継がれていくシステムになっている。

ただし、こうした代謝はそれぞれの細胞によって周期がかなり異なる。脳細胞の場合は4週間だが、白血球なら4~5日、心臓細胞なら4か月とバラつきがある。

では、細胞によって周期が分類されるのかというと、そうでもない。同じ血液中でも白血球は4~5日だが、赤血球となると約4か月の周期となる。

また胃の粘膜細胞は2~3日だが心臓細胞は4か月、肝細胞は約5か月と、胃の粘膜細胞より周期が長い。

周期が一定にならない理由は不明だが、古い細胞から新しい細胞に役割を引き継ぐ事で、体内を健康に保つ目的がある事は確かである。

しかし、その周期のルールを無視するものがある。それはガン細胞である。

ガン細胞は細胞自体が古くなっても、いっこうに働くのを止めない。逆に分裂を繰り返してドンドン増えていくため、やがて腫瘍となって周囲の臓器に悪影響を及ぼす。

こうしてみると我々は、脳細胞の4週間や白血球の4~5日という『周期の力』によって健康でいられると言えるだろう。

周期の謎は解けなくとも、その力は確かなものなのである。


【ユルい社長の気になる話】

《GDP(国内総生産)の数字にひっかかるな》

豊かさを示す数字として、一般によく使われるのがGDP(国内総生産)。高度成長時代には『日本のGDPは世界第2位!』などと盛んにうたわれた。

今では中国に追い越され3位へと後退したが、それでもなかなか立派なのは間違いない。

一般にGDPの数字は、『物質的な豊かさ』を表していると思われがちだが、実はそうでもない様だ。

GDPは例えば防衛費が増えても増加する。仮にGDPが1割増えても、それがまるまる防衛費なら、暮らしが豊かになったとは言えない。

また年度末に、予算消化のためにあわてて道路工事をしてもGDPは増えるし、環境汚染の除去作業を行ってもGDPは増える。

もちろん、そもそも環境汚染が少なく、汚染除去など必要ない社会の方が暮らしは豊かなのは言うまでもない。

それに働く主婦が増え、それに伴って家事代行業が盛んになれば、その分GDPが増える。

しかし、これはライフスタイルが変わっただけで、べつに豊かになった訳ではない。

物質面だけ見ても、GDPは必ずしも豊かさの尺度とは言えないのである。